腰痛の鑑別!?多発性骨髄腫について【医療】

今回は整形外科ではない?!

 

さあ、今週も始まりました。

 

月曜は憂鬱なもんだとばかり思ってましたが、

投資を始めてみると、月曜が待ち遠しいですww

決算勝負じゃ〜〜〜〜!

 

さあ、張り切って1週間頑張っていきましょう。

 

 

今回は

”腰痛”

がテーマなんですが、疾患としては整形外科疾患では無いものを取り上げます。

 

 

その名も、

多発性骨髄腫

です。

 

聞いたことある人はまあ、わずかでしょうか。

医師や医学部生でも、そんなにこの疾患を網羅できてる人は少ないかと思います。

 

ではなぜ、この疾患なのか。

それは、整形外科で非常によく見かける症状である

”腰痛”

の中にはこの疾患の人が隠れていることがあるということです。

 

恐ろしいですね。

 

腰痛症や圧迫骨折と診断され、

後に判明することが数割あるとされているとのこと。

 

今回はそれに関して調べてみました。

どんな病気や!?

 

 

まず多発性骨髄腫(multiple myeloma)とは何なのか。

 

これは一言で表すと

血液の”がん”

です。

 

骨髄中の免疫に関わる細胞の一つである

”形質細胞”が、

がん化します。

 

これが骨髄腫細胞として、単クローン性の免疫グロブリン(M蛋白)異常発生させる。(M蛋白血症)

それにより様々な症状が出るというわけですね。

 

症状としては

・腫瘍により賛成されるサイトカインなどにより、正常の造血・免疫グロブリン産生抑制がおきる

⇨貧血・凝固障害・出血傾向・易感染性(帯状疱疹など)

・腫瘍化した細胞が破骨細胞活性因子(OAF)を分泌し、骨融解をきたす

⇨骨痛・病的骨折・高Ca血症等

・過剰のL鎖からBence-Jones蛋白が作られ、腎-尿中の排泄過程において尿細管に沈着

⇨尿細管性アシドーシス、腎障害

 

などなど。

またM蛋白沈着によるアミロイドーシス(末梢神経障害・手根管症候群・巨舌)もあります。

 

year noteでは

CRABと覚える

(高Ca血症(Calcium)、腎障害(Renal failure)、貧血(Anemia)、骨病変(Bone disease))

 

と書いてあります。

 

CRABが大事なのは、

これらのうち、一つでも症状を認める場合は症候性骨髄腫と診断され治療適応となるからですね。

分類や見分け方とか!

 

分類としては

Durie&Salmon(DS)分類がメジャーです。

✔ワンポイント
★Durie&Salmon(DS)分類

病期Ⅰ
以下のすべてを満たす
病期Ⅱ 病期Ⅲ
以下の1つ以上を満たす
Hb(g/dL) >10g/dL 病期ⅠまたはⅢ以外 <8.5g/dL
血清Ca(mg/dL) 正常
または<12mg/dL
>12mg/dL
骨X線像 正常(scale0)
または孤立性形質細胞腫
進行した骨破壊(scale3)
M蛋白量 M蛋白は低値
IgG<5g/dL;IgA<3g/dl
尿中BJP<4g/日
M蛋白は高値
IgG>7g/dL;IgA>5g/dl
尿中BJP>12g/日

 

亜型とか、国際病期分類は割愛。。。。

 

骨病変のscaleは4段階です。

0;正常

1;骨粗鬆症

2;骨融解像

3;多発性骨融解病変

 

また、

骨髄腫は赤色髄を主に侵すため、

躯幹骨・長管骨に骨病変を認めやすく、

頭蓋骨・脊椎・肋骨などに骨融解病変を認めることが多いです。

 

punced-out lesionなんて聞けば懐かしいと思う方もいると思います。

 

 

 

では、普通の腰痛と見分けるポイントは何か??

 

これに関しては難しい部分もありますが、

CRABを意識する。

すなわち、

貧血・高Ca血症・他には繰り返す感染や腫瘍病変によるしびれ・疼痛など

複数症状を抱えてる場合には想起する必要があります。

 

・貧血症状である、労作時の動悸・息切れ

・高Ca血症による、多飲・多尿・口渇・便秘・悪心・嘔吐・意識障害

 

これらに、体動時に増強するような骨痛、骨病変、病的骨折がある場合ですね。

もしこんな場合は、

はいはい腰痛!

ではなく、多発骨髄腫も鑑別疾患として考えていいと思います。

 

 

もう一つですが、疫学として

50歳以後、特に60歳以上の男性に多いのも特徴です。

男女比は1.5〜2:1ぐらいだそうです。

 

つまり、

本来圧倒的に骨粗鬆症が多いのは女性ですが、

男性で比較的多くの骨粗鬆症性の病変を見かけたりする。

 

こういった場合はいつもより、多発骨髄腫なども念頭にいれて診察をしてく方が良いのかなと思います。

 

疑ったら骨粗鬆症のマーカーに加えて、

HbとCa、あと腎機能も一緒に採血をする、

これによって見逃しを防ぐ手立てになるかなと思います。

 

まあこの疾患の可能性はそうそうある訳では無いので、

そんなに心配しなくていいと思いますが。

もし疾患が疑われたら血液内科をご紹介してあげましょう。

 

参考になれば幸いです。




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