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若い人も高齢者も膝膝膝膝膝膝膝膝膝ーっ!!!
天気が良くて、
コロナ太りして、
さすがにちょっと運動しなきゃ!
ってランニングして膝が痛いんです、、、🥺
そんな方、いらっしゃいませんか?
ええ、整形外科の外来には大量に膝痛の人が来ます。
もちろん最多は、
変形性膝関節症!
その数、厚生労働省によると、
自覚症状を有する患者数で約1000万人
潜在的な患者数 (X線診断による患者数)で約3000万人
と推定されてます。
ほぼこれじゃねぇか。笑
そう、確かにコレが大多数であり特に高齢者ではまずこれを考えていいと思います。
他には、以前取り上げた特発性骨壊死なんてものもあったりします。
これは比較的珍しいですけど。
では、若い人はどーなの?!
ぶつけてもないし、ひねってもない。
久しぶりに走ったら何か痛みが、、、
といったケースも最近は多いです。
そこで、今回その疼痛の原因の可能性の一つである、
膝蓋軟骨軟化症
について調べてみました。
どんな病態??
まずどんな疾患か!というと、
”膝蓋大腿関節の膝蓋軟骨の異常”
です。まんまですw
膝伸展機構の障害によって、
"anterior knee pain syndrome:膝前面痛"
が生じるとされてます。
このanterior knee painの一種です。
種々の原因によって膝蓋軟骨の損傷・軟骨変化によって症状がでます。
原因としては下記候補が挙げられます。
・膝蓋大腿関節不安定症
・アライメント異常(膝蓋骨亜脱臼、膝蓋骨高位)
・外傷性
・特発性
・overuse syndrome
などなど。
好発は内側関節面と言われたりして、
大腿骨滑車近位軟骨縁との繰り返される摩耗
が原因と言われる説とか。
外側関節面に生じる変化は、
アライメント異常、外側膝蓋靭帯の過緊張の関与
の関与があるとか。
実際は解明されてない部分もあり、一元的な病態とも言えないとのこと。
まあ、この辺はスルーでもいいでしょうw
症状!ですが
・膝前面痛(anterior knee pain)
・引っかかり感
・轢音
・不安定感
これらを主訴に来院されることが多いです。
多いのは10〜20代(特に女性)!
あのマラソン選手なども好発とされてます。
逆にそれ以上の年齢や、そういった負荷がない人は考えにくいです。
こういった症状に加えて、
(膝蓋骨)グライディングテストなどが陽性なら膝蓋軟骨軟化症を考えて良いかなと!
★グライディング テスト
膝伸展位で膝蓋骨を下に押し付けてグライディング(上下左右にずらす)させて症状の増強があるか
13〜30歳の陸上長距離選手の膝関節周囲痛では、
83例中20例(Hoffa病との合併例をあわせると30例)を占め、
約24(36)%と、原因疾患では腸脛靭帯炎(ランナー膝)を抑えて1位でした。
若年女性、ランナーの膝痛ではまずこの疾患を鑑別にあげて良いと思います。
治療はどーするか
治療に関しては、
基本的には保存加療となります。
スポーツ活動の制限、一時休止。
膝蓋骨の可動性不良に対するモビライゼーションや四頭筋訓練(特に内側広筋)・ストレッチング、
といったリハビリテーションですね。
ヒアル酸投与に関しては確立されたエビデンスがないともいわれてますが、
さきほどの論文では、
発症3週以降も遷延する場合は、1〜2週投与を数回行うことで改善認めたとのこと。
またMRI所見が改善したといった報告もあるそうです。
大事なのは、
膝蓋骨不安定症などの原疾患がベースにないか。
ですね!
関節弛緩性、膝蓋骨脱臼歴、膝蓋骨の形態などを確認、
場合によっては手術になることもあります。
これに関しては、X線での評価だったり、apprehension testなどの確認は必須です。
まあ、すぐ手術となる訳ではなく、
理学療法やサポーターなどで改善するケースもあります。
膝が痛い若い人や長距離走選手で膝の前面が痛い人は、
受診することをオススメします。