骨髄炎!!!って診断基準あるんけ?!?!

今回は骨髄炎について

今回は骨髄炎について簡単に。

 

最近書いた論文が骨髄炎関連であり、

それを書いててふと思ったのです。

整形外科なりたての時の疑問とでもいいますか。

 

 

 

 

 

 

骨髄炎の診断ってどーすんの!?!?

 

ってね。

何か、いまいち症状わからんし。

診断基準とかも知らんし。

 

”整形外科にすぐコンサルトすんなよ!!”

って思ってましたww

何なら今も少し思います😌😌笑

 

というわけで、

そのへんを少しでもクリアに出来ればと思います。

症状とか診断とか

 

今回はホント基礎の基礎から行きましょう。

骨髄炎ってなんですか?!
骨の感染症!
骨髄の感染症だ!!

 

大前提ですが骨髄炎は、

骨組織に細菌などが感染したことによって起きる感染症です。

 

感染経路としては

・血行性感染

・軟部組織や隣接骨からの波及

・外傷や手術にともなう直接侵入

があげられます。

 

 

骨髄炎はメジャーな感染症ではありません。

多かったら辛すぎるww

 

感染症といえば抗菌薬!!

と思いますが、非常に抗菌薬での治療が難しいのです。

長期間の抗菌薬投与が必要となります。。。

 

骨髄炎ってどう診断するんですか!診断基準は?!
うるさい!診断基準なんか知らん!臨床診断だ!!
、、、、ここが嫌らしいといいますか、

 

レントゲンでこーで!採血のデータがこれ以上だから骨髄炎!!

という明確な基準データが無いんですね😂😂

 

強いて言えばというか確定診断に至るのは、

 

 

骨に菌が検出されること

です。笑

元々、無菌組織の骨に菌いたらそりゃ骨髄炎です。

milk boowy
でもなぁ、おかんが言うには骨には菌は無かったらしいねん。

milk boowy
ほな骨髄炎と違うかぁ、骨髄炎は菌が検出されるもん。そりゃ骨髄炎ちゃうがな。

 

 

ただいきなり、

”ちょっと骨取らしてもらっていいすか?”

と言われて「どーぞ」というやつはいません。

 

骨髄炎を疑う根拠、診断するための所見が必要です。

それが何ですか!?

ってのが今回の記事のメインとなります。

 

まず症状・身体所見です。

・感染した骨の圧痛

・周囲の軟部組織の発赤や腫脹、熱感等

・血行性や外傷後の骨髄炎では発熱や悪寒戦慄などの全身症状(急性骨髄炎)

 

これらです。

 

目に見えてわかる症状はまず軟部組織です。

つまり初期の見た目は蜂窩織炎に近い感じとでもいいますか、

ある部分の腫脹や発赤、疼痛

が最初となり、

なかなか治らない。

 

そのうち

膿がすごい、瘻孔や潰瘍がある。

となってくると、

ん?蜂窩織炎じゃなくね??

 

という風になるのかなと思います。

 

 

ただ、瘻孔やでかい潰瘍にまで至ってから疑うのでは後手後手になります。

そのため骨髄炎のリスク評価をしっかりする必要があります。

リスク因子、検査は??

 

骨髄炎のリスク因子は何か。

 

先程申し上げた感染経路と被る部分でもありますが、

・外傷や整形外科手術、特に開放骨折など

・糖尿病や末梢動脈疾患

・易感染性や医療関連器具(透析、中心静脈カテーテル、ステロイド内服歴等)

 

こういったリスク持ってる人は感染症、骨髄炎の想起する必要があります。

糖尿病患者の長引く軟部組織感染、、、骨髄炎を念頭に診療しましょう

 

もう一点。

菌血症の方。

特に黄色ブドウ球菌による菌血症。

 

これは骨髄炎リスクですもありますし、

そういう人が軟部組織症状や腰痛(脊椎性骨髄炎)を認めたらクロです。

 

黄色ブドウ球菌以外にも骨髄炎を引き起こしますが、

まずはブドウ球菌1stで考えていいと思います。

 

ただそれを念頭に置くこととは別で、

血液培養、周囲軟部組織の培養も必須です。

 

必須ですが周囲軟部組織と培養結果が一致しないこともあります。

なので骨生検も必須です。

なお骨生検は直視下推奨です。

穿刺骨生検もありますが直視下との一致率は低いとされてます。

 

起因菌の話でいえば蛇足となりますが

結核菌と真菌(カンジダ)も原因菌となります。

 

 

 

リスク因子を持った方が骨髄炎を考える症状を認めたら、

次は画像検査ですね。

 

骨髄炎の画像検査の注意点ですが、

症状が出たタイミングで同時にすぐ画像所見として現れる訳ではないということ。

 

単純X線では

・軟部陰影の変化

・骨萎縮像

・骨膜反応、骨破壊像

 

などです。

ただ、10-14日間経過してから所見が出ることもあります。

 

 

早期の検査としてはMRIは有用です。ただ早期に所見なくても否定はしきれません。

 

また病変がT2WIで骨髄の炎症による充血や浮腫による高信号を認めても確定診断に至りませんが、

画像所見と臨床症状でほぼ骨髄炎として治療し骨培養で確定に至る。

という感じです。

 

その他の画像所見としては、

腐骨:T1WI,STIRでlow signal、ガドリウム造影でもlow signal

周囲の軟部組織:T1WIでlow〜iso signal、STIR,T2WIでhigh signal、ガドリウム造影でもhigh signal

となります。

 

2週間以上経過してのMRIでこういった所見がなければ、

逆に骨髄炎は否定的と言えそうです。

 

いかがでしたか。

治療とか細かいこととかは長くなるので、

また気が向いたら記事にしたいと思います。

 

 

参考になれば幸いです。




Twitterでフォローしよう

おすすめの記事