大腿骨頚部骨折!ハンソンピンを入れる時の注意は?【整形外科】

今回は久々に大腿骨頚部骨折の話題

 

今回は大腿骨頚部骨折について。

 

まあ、整形外科では非常に見掛ける骨折だと思います。

若手の整形外科医はまずこういった症例で経験を積むことが多いですよね。

 

前回はマニアックな話題でしたが、

今回は後輩が初めてこの手術をやって、

色々に疑問に思っていたことを聞かれたので、

基本に振り返ってまとめてみようかなと思います。

 

前回の記事はこちらを参照。

ピンの至適位置はどこ??

 

ハンソンピンって、

実際すごくないですか?笑

 

 

あんなしょっぼいピン(失礼極まりないw

で大腿骨の骨折をしっかり固定して、翌日には全荷重歩行でリハビリ出来ちゃう。

 

いや発明したやつ天才やん😌

 

 

そうは思いますが、その効果をしっかり発揮するためには!

とにかくピンの位置にこだわる必要があります。

 

じゃあ、どこにこだわるの??

ってとこですが、

 

とにかく言いたいのは最初の1本がすべてだよってことですね。

これにつきると思います。

 

ここに全力を注いでください。後は適当で

 

いろんな報告を見ても最初の1本、遠位のピンをミスると成績不良の例が多いです。

📝参考文献

北整・外傷研誌 Vol.24.208 新井ら

Hannson pin による骨接合術においては骨粗鬆症の程度が強い症例では術後リハビリを工夫すべきであり,またガイドピンの打ち直しは可能な限り避ける必要があると考えた.

 

1本目のガイドピンをいれるのにこだわるのは皆さんそうだと思いますが、

打ち直しをしすぎるのは、同部位の骨折リスクとなるということですね。

 

大腿骨転子下外側皮質に応力が非常にかかりやすくのですが、

更にそこの強度を弱めてしまい、

転子下骨折を引き起こす訳です。

📝参考文献
整形外科 19;50:497-49.  山門ら

先程の話ともつながりますが、

 

遠位ピンの挿入位置が遠位すぎる、

転子下からの挿入になるのも問題となります。

 

山門らは、

大腿骨小転子より遠位からのピンの刺入が、

転子下へのstress riserとなり、

ピン周囲からの大腿骨転子下骨折が生じやすくなることを指摘しています。

 

 

図の赤線より下から、末梢からピンをいれるなってことですね。

大腿骨転子下骨折は転位も大きいことが多く、

ハンソンピンに続発した骨折は避けたいです。

 

術前に刺入するピンがどこにくるかのイメージが非常に大事かと思います。

個人的に気をつけてる点

 

自分が個人的にハンソンピンで気をつけてる点は、

当たり前ですが、

術前の透視・マーキングですね。

 

1本目のピンを、

正面像では小転子遠位高位−やや中枢から刺入、

側面像で頚部軸中心(わずかに前方にすることあり)

を徹底します。

 

そのために術前透視でマーキングしますが、

マーキングにおいてtrue lateral viewでマークします。(当たり前とか言わないで

 

意外にも、周りの方で軸位像でマーキングしてる方が多かったのですが、

軸位像でマーキングすると皮切が腹側になることが多く、

頚部中心にピンを入れる際に上手く入らないことが多いです。

 

術中は正面、軸位で適宜確認するケースが多いですが、

ハンソンピンに関してはtrue lateral viewを併用したほうが絶対いいと思います。

ピンは前稔分思ったより背側から刺入になるので。

 

打ち直しを避けるために刺入位置は術前準備を徹底していくのが、

良い手術にも手術時間短縮にもなると思います。

 

良ければ参考にしてください。




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