脛骨粗面骨折?!分類とかあるんか!【整形外科】

今回は当直で見かけた疾患について

 

今回は

”脛骨粗面骨折”

について。

 

超絶マイナーな骨折ww

なぜこれかと言うと当直で見かけたからですね。

 

膝の骨折っていっぱいあって、

大腿骨も膝蓋骨も脛骨も、

折れ方も多彩ですが、

 

まー滅多にないんじゃないか?と思います。

 

そもそも、

脛骨粗面ってどこ?!

という方も多いと思います。

 

-秋元接骨院HPより転用

 

お皿の下の部分です。

図の部分の出っ張りが脛骨粗面です。

 

 

スポーツ少年だと

”オスグッド病”

とかのが知ってるかもしれません。

 

膝下が出っ張って痛い部分。

そこが脛骨粗面です。

 

その部分の骨折。

因みに、オスグッド病の既往は本骨折の危険因子の一つと考えられてます。

 

 

 

 

俺やんっ!!!

知らなかった、、、、

オスグッド病はそれなりにいるとは思いますが、

注意が必要ですね。

概念とか分類とか

 

 

脛骨粗面の骨折ですが、

病態としては

”膝蓋腱による脛骨粗面への牽引力によって生じる”

です。

 

脛骨粗面への二次骨化核が周囲と癒合する年齢に好発します。

大体男女とも13-16歳ぐらいです。

多いのは男児!

 

ジャンプ跳躍時の急激な収縮や、

ジャンプ着地時の遠心性収縮(四頭筋収縮時の強制膝屈曲)

が原因となります。

 

 

 

リスクとしては

先程も出た

”オスグット病”

は関連が示唆されてます。

 

その他には

・膝蓋骨低位

・膝屈筋腱の柔軟性の低下(tight hamstrings)

なども挙げられます。

 

 

分類としては、

古くはwatson-jonesの分類が一般的でしたが、

その後、Ogden分類なども報告されています。

📝参考文献
Orden JA et al:Fractures of the tibial tuberosity in adolescents. J Bone Joint Surg Am 62:205-215,1980

今日の整形外科治療指針

✔ワンポイント
★Ogden分類
Type Ⅰ: A;骨折が脛骨粗面の二次骨化中心に限局するもの B;さらに末梢骨片が近位前方に偏位したもの
Type Ⅱ: A;骨折線が骨端線高位に達したもの B;さらに末梢骨片が近位前方に偏位したもの
Type Ⅲ: A;骨折線が骨端線を越えて関節面に達したもの B;さらに末梢骨片が二次骨化中心と骨端との間で亀裂を生じたもの

治療は??

 

治療としては、

転位が少ない場合は伸展位のギプス固定で問題ありません。

おおよそ5-6週の外固定を行います。

 

転位を認める場合は手術適応と考えられてます。

cancellous screwやtension band wiringですね。

術後も3-4伸展位ギプスをしますが、

固定性が良ければ荷重は早期から可能です。

 

整復が問題なくされたら基本的には予後良好です。

ただ、整復は勿論重要ですしリハビリも重要。

 

整復不良などがあると、

成長障害や骨端線早期閉鎖による反張膝などの合併症リスクがあります。

 

他には前脛骨動脈反回枝損傷など、

これによるコンパートメント症候群の報告もあるそうです。

 

まあ合併症は滅多にない骨折ですが、

注意は必要です。

 

 

いかがでしょうか。

ちなみに好発は小児ですが、

自分が経験したのは高齢の脛骨粗面骨折でした。

なかなか珍しいのかな。。。

 

基本的にはバスケ少年がジャンプ後よりでた膝痛であれば、

”脛骨粗面骨折”

を鑑別の一つに考えたほうが良いと思います。

また、typeⅢでは半月板損傷も合併することがあるので、

後々の評価も重要だと考えます。

 

 

参考になれば幸いです。




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